「古剣奇譚2」も暗記するほど(笑)見てしまったので、少し前に、以前から気になっていた「蘭陵王」を見てみました。
日本でもBSフジ、LaLa TV、KBS京都、群馬テレビなどで放送されたようで、こんな特集もあるんですね。
四爷は高殿って訳してるんだ・・・(^_^;)
名前を日本語の音読みにすると、ずっと原語で見ている者には、なんだか別人のように思えてしまいます。
そのままでいいんじゃないかな~といつも思うんだよね・・・高長恭⇒ガオ・チャンゴン、楊雪舞⇒ヤン・シュエウ、というカンジで。最近は中国系の俳優さんや著名人とかもそうしているのにね。
例のごとく、10日ほどで一気に見てしまいました。
感想はというと・・・
最初はよかったのよねえ。
最初のころはホント、ワクワク、ドキドキしながら楽しめました。
上海+台湾のスタッフがメインのようだったので、これでもか!のメロメロラブラブシーンとか、泣け!といわんばかりの回想シーンはまあ、覚悟していたんで、笑って見ていたんですが・・・
鄭児が出てきたころから、だんだん話が宮廷ドロドロ怨讐劇になっていって・・・
うーん・・・(^_^;) というカンジになってしまいました。
北斉の最後や蘭陵王が賜死することから、ある程度わかってはいたことですが、イマイチ後味が良くなかったです。
蘭陵王役の馮紹峰(ウイリアム・フォン)は正統派美男でカッコよくて、この役にピッタリ。古装も良く似合っていました。この物語の王子様ってカンジですね。
でも、ずーっとみていると、蘭陵王ってなんか「オマエ、できすぎだろ?」・・・とか思ってしまう・・・乱世には向かない人ですね。だから、賜死しちゃうんでしょうけど。いざというときには簒奪するぐらいでないと、乱世には生き残れないのよね。
聡明な割に、どうして部下が気づくまで、鄭児の陰謀に気づかないかなぁ、とか(笑)
さっさと鄭児を殺しておけばこんなことにはならなかったのに~と何度思ったことか・・・でもそうするとドラマにならないのよね・・・(^_^;)
いいなぁ、と思ったのが韓暁冬の魏千翔(ウェイ・チェンシャン/Shawn Wei)。
暁冬も雪舞が好きなのだけど、雪舞が蘭陵王を愛していることを知っていて、友人として雪舞を守りつつ、彼女がしあわせになることを願っているんだよね。
相手が自分に気がないとわかったら、フツーこういう考え方しねーか?と鄭児に教えてあげたい(笑)
やんちゃで元気で明るいところもよかったです。
そしてなんといってもこのドラマで一番驚かせてくれたのが、宇文邕の陳曉東(ダニエル・チャン)!
阿怪で出てきたときは、
「えええええええっ!\(◎o◎)/! これ、トントン? ホントにトントン???」
と衝撃的でした(笑)
デビューしたてのブリブリかわいいアイドル時代を知ってただけに本当にビックリでした。すごいなぁ、東東(トントン)、こんな役もできるようになったんだね(^^)
皇帝の髪型はイマイチ似合わない気もしましたが、見慣れてしまうと気にならなくなりました。
宇文邕は、根が悪いヤツじゃないのは見ているとわかるし、雪舞を思う気持ちは痛いほど伝わってきて、すごく魅力的でした。
したたかで、狡賢いところもあるんだけど、乱世にはこうでないと生き残れませんね。
宇文護を誅殺するところなんか、スリリングでとてもカッコよかったです。
このあたりから、断然、宇文邕!になりました(笑)
完璧優等生タイプの蘭陵王より、宇文邕の方が人間的で魅力的なキャラクターで私は好きです。
このドラマで一番よかったのがトントンの宇文邕ですね。
宮廷トロドロ怨讐劇になっても、最後まで見ることができたのは、宇文邕のおかげかもしれません。
髪、おろした方が似合っててカッコイイね(^^)
せっかく「蘭陵王」という魅力的な主人公と、その蘭陵王が死なずに生き残っていた、というおもしろそうなストーリーなのに、もうちょっといい物語にならなかったかなぁ、という感じがします。
例えば・・・生き残った蘭陵王は覆面の武人となって、百姓を守り、やがて、宮廷の奸臣や鄭児を誅殺し、最後は覆面をとって高緯と対峙する。(蘭陵王VS高緯が見たかったのよね・・・)
宇文邕が周の軍勢を率いて、斉に来た時には、王宮はもぬけの殻になっており、高緯も亡くなっている。
蘭陵王は雪舞と子供を連れて、人々の前から姿を消す・・・とかね。
韓国宮廷ドラマのような路線が好きな人は、このドラマ好きかもしれません。
脚本家が4人でやっていたそうなので、脚本を書く人によって物語や登場人物の雰囲気が少し変わっていったカンジもします。
困ったときの宇文邕頼み・・・ってか、いつも都合よく出てくるんで(笑)ちょっとご都合主義というか、ありえねーだろーって展開もありましたね。
だから歴史ドラマじゃねえ!とか言われちゃうんだよね(笑)
日本語版のWikiには「恋愛ドラマ」って書いてあるし・・・(^_^;)
まあ、そう思って見ればいいのかもしれませんね。
さすがにコレを2度も見る気力は失せていたので(笑)ここは「笑傲江湖」でも見て元気を出すか!と思って、見始めたのですが、新しい「笑傲江湖」ってどれもほとんど原作とちがっているんですね。・゚゚・(>_<;)・゚゚・。
最初、2000年のリッチー・レンが令狐冲のやつを見始めたけど、なんだかすごくちがっていて、令狐冲もイメージが崩れていくので2話見てやめちゃいました。
2013年の「新笑傲江湖」霍建華が令狐冲のやつも以前数話見て挫折した経験が・・・。霍建華、カッコイイんだけどね・・・。
そして、現在、2001年の李亜鵬が令狐冲のやつを見ていますが、これも結構ちがっていて、さすがのCCTVで中国秘境の旅か?(笑)と思うような映像をやたら流してくれるのはまあいいのですが、物語の最初のほうから任盈盈が出てきていて、え~、じゃあ令狐冲がおばあさま、とか言ってふたりで道中するのはナシなの?とか思ったり、儀琳さんとの道中で滝を見る場面(私の好きな場面で好きなセリフが出てくる)はナシ?とか、曲洋のじーさん、やたらカッコイイんだけど主役?(笑)とか、儀琳さんは少女のはずだが、やたら色っぽすぎるゾとか思いつつ、とりあえず6話まで見ております(^_^;)
やっぱり、96年のTVBのやつが、私の中ではベストです。
初めて見た当時、呂頌賢の令狐冲はちょっと優男すぎる?ニヤケすぎる?とか思ったけど、見慣れると結構いいかもと思えてきて、他のキャストもイメージあっていたし、何より原作にほぼ忠実に作られているのがいいのです。
かえすがえすもVCD買っておかなかったことをものすごく後悔しています。