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【ネタバレ注意!】中華武侠モノのテレビドラマのあらすじ・感想・覚書など

扶揺(フーヤオ) -伝説の皇后-のこと

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少し前まで「扶揺(フーヤオ) -伝説の皇后-」を見ていました。

ヤン・ミー主演で、物語の前半ぐらいまで(玄元山、太淵国、天権国あたりまで)は、それなりにおもしろかったのですが、途中から物語の展開がどんどん雑になっていき、ご都合主義、説明不足、未回収・・・とツッコミどころ満載になっていき、なんだか残念なドラマでした。

 

最初は結構おもしろかったので、これはきっと豆瓣の評価も高いにちがいない、と思ってみたら・・・

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あれれ、4.7・・・かなり低い。

古剣奇譚2より低いじゃん 。

于正版笑傲江湖より低いじゃん。2018版新笑傲江湖の2.5よりは高いが・・・(笑)

1を付けている人が31.9%って、3割が1じゃん。

 

物語が進んでいくにつれて、低評価の理由がよくわかりました。

やっぱりねえ、いくら今をときめくヤン・ミーが主演でも、物語がこれじゃあねえ。

それに原作があるものなので、これは原作ファンは絶対怒るよ。

 

やっぱり豆瓣の評価は結構厳しくて信頼性も高いようですね。 

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このドラマで一番よかったのはたぶん衣装や造型や美術でしょう。

ヤン・ミーはどれだけ衣装を変えるんじゃー、と思うくらいいろいろな衣装を着て魅せてくれます。もうヤン・ミーのファッションショーのためのドラマってカンジ(笑)

国ごとに衣装、髪型はもちろん、建物とその内装、装飾品、家具、小物など、全て変わるので、見ていて楽しかったです。

造型総監(造型設計)の張世杰さんは「三生三世十里桃花」でも造型設計を「三少爺的剣」では服装造型設計をされています。

 

造型、美術、服装とそれぞれ総監やデザイナーがいるようですし、どの方がどのあたりまで担当するのか詳しいことは私はわかりませんが、このドラマの造型、美術、服装などはとてもよかったです。

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俳優陣とセットはお金かかっていてそれだけの価値ありなのに・・・
もったいないなぁ・・・

 

【以下、ネタバレ注意】

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ラストの二人のシーンですが、私は「三生三世十里桃花」みたいに、現世での修練が終わって天界に帰ったのだと思っていたのですが、某ネタバラシ(笑)百度によると、あれは天権国皇宮内で、無極と扶揺は結ばれて、天権国の皇帝と皇后になったのだそうです。

えええええ?あの重傷で?と目がテンに・・・(笑)

とってつけたようなラストだったねえ。

ハッピーエンドにもっていきたかったのだろうけど、それならもっとやり方があったろうに・・・ねえ。

 

例えばねえ・・・

無極、宋越、戦北野、雅蘭珠たちが力をあわせて、扶揺が扶揺だったときのことを思い出させようとする。玄霊真葉、摂坤鈴、龍鱗甲、(あといっこ、なんだっけ?独鈷みたいなやつ)が彼らの思いに反応し扶揺に作用する。扶揺は自分をとりもどし、五色石が砕ける。

扶揺と無極の結婚式に、宋越、戦北野、雅蘭珠も集まりめでたしめでたし・・・とか。

 

ネタバラシ百度によると、小説では無極国(ドラマでは天権国)と璇璣国が合併して大成って国になって(五洲を統一して?)無極が皇帝、扶揺が皇后になるらしい。

ドラマも、そういうカンジのエンディングを作りたかったのかも。

 

最近の華流ドラマ、最後まできちんと回収して終わっていないものが多い気がします。

原作あるのに・・・。(というか原作をヘンに変えようとするからいけないのかも)

昔のTVBの金庸原作武侠ドラマは、最後まできちんと作られていたんだけどなぁ。

 

「古剣奇譚2」は途中少し説明不足なところはあったけど、最後はきちんと終わっていたのよね。

「月に咲く花の如く(那年花开月正圆)」も最後まで目が離せない緊迫感を保ちつつ、しっかり回収していましたね。これは脚本がしっかりしていたと思う。

「永遠の桃花(三生三世十里桃花)」も最後なんだかちょっとやられた感はあるけど、神仙ファンタジーなのでまあ許容範囲。

あと、軽いとかチャラいとか言われる于正作品も、それなりにまとまっている気がします。

 

ラスト決めてから脚本書かないのかなぁ・・・。 

 

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小説の挿絵でしょうか。きっと、こういうイメージなんだな。